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もしも


1月18日午後、家からほど近い写真の場所で、ご近所の先輩が亡くなりました。彼は灯油などの販売を生業にしていて、その日も正面の細い坂道に停めた軽トラックの背中の大型タンクで、馴染みの客に灯油を運んでいたのでしょう。

無人の軽トラックが坂道を下り出したのを見とがめた誰かの言葉を受けた彼が車を止めようとしたのは、車が手前の小さな崖から落ちたはずみでタンクから漏れ出た灯油による火災を恐れたからかもしれません。あるいはただ単に、そんな事故を起こしたら格好が悪いと思ったのかもしれません。

軽トラックの下に回って車を止めようとしたのでしょうが、タンクを積んだ車は重すぎました。先ず彼が崖から転げ落ち、その上に軽トラックが落ちました。圧死だったようです。

その日の朝、いや、この事故現場近くの客に灯油を運んでいる時にさえ、数分後に起きる事故を彼は予想だにしなかったはずです。まだまだ若かったのに、運命とはむごい。最後に彼は何を思ったのでしょうか。あまりにも残念無念です。

車止めをしっかりとかけていたら。通りがかりの人が彼に声をかけるのが30秒でも遅かったら。彼が車を止めようとしなかったら。軽トラックが電柱にぶつかって止まってくれたら。道路にガードレイルがあったら。いくつもの「もしも」が積み重なった事故でした。

人間って、そのような「もしも」の濁流の中で、水面からちょこっと首を突き出して、生きさせてもらっているのかもしれませんね。合掌。

事故現場

| すうさん | 08:34 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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