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「春の四次元空間より」

 

作家村田喜代子さんの文章に、2018年4月8日付日経新聞朝刊文化面で初めて出会いました。題して「春の四次元空間より」。小生より4歳年上の村田さんは、「原稿の締め切りが迫ると午前3時か4時の、脳が最も冴えるという時間に起きて書く。人と違った時間に違った使い方をするのは気分がいい。(中略)晴耕雨読というのはこのことではないか」と。

 

村田さんはまた、友人たちが残したものに囲まれ、「今はいない人々に包まれている。この生活はまるで四次元空間ではないか。私はふと考えるのだ。若いうちはカッチリとした三次元世界に生きていて、やがて齢を取ると時間の境目が解けてきて、朝と昼がぐずぐずに混ざり合う」とも書いています。

 

この気持ち分かりますね。若いころは将来を思うことが多かったのに対して、高齢者は昔を思う。「将来」とは脳細胞の中の電気信号の悪戯であることに対して、「過去」は写真や日記も存在する厳然とした事実です。老人ホームの母の枕元に家族の写真が置いてあって(撮影は多分60数年前の札幌)、母は毎日この写真を見ながら、97年間に及ぶ四次元空間を自由自在に飛び回っているのでしょう。

 

60 数年前

 

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| すうさん | 08:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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