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1964年10月長距離列車の旅 (1) これが1964年10月時刻表

 

色々と持っている復刻時刻表をの中から1964年(昭和39年)10月の時刻表を選んで、最近ご無沙汰している列車旅を計画することとしました。

 

1964年と言えば小生は中学3年生、東京オリンピックが開催され、国鉄が赤字転落し、東海道新幹線が走り始めたばかり、青函トンネルは未だ無いといった状況で、23年後の1987年に民営化された国鉄がまだまだ元気だったころです。どんな列車旅を考えられるか、乞う、ご期待。

 

1964年10月時刻表


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| すうさん | 08:27 | comments(0) | - | pookmark |
フォッサマグナ

 

地球科学者、藤岡換太郎さんによる「フォッサマグナ」を読みました。裏表紙には「日本列島を人間の身体にたとえたなら、フォッサマグナ(Fossa Magna、大きな地溝の意)は背骨のど真ん中にある巨大地溝であり、1500万年前に生まれた深さ6000m以上の怪物(フォッサマグナ)は数々の火山や堆積物に覆われながら、現在もなお、日本列島に大きな影響を与えつづけている」とあります。

 

フォッサマグナを見つけたのはドイツ、マイセン生まれのナウマンで、1875年(明治8年)の来日時は20歳、既にミュンヘン大学で博士号取得済みという早熟の天才。来日して数か月後に実施した中山道方面の地質調査旅行を含めて3回の調査旅行に出かけ、ドイツに帰国した1885年(明治18年)に出版した論文「日本群島の構造と起源について」の中でフォッサマグナ(当初はドイツ語で grosser Graben(大きな低地帯))を提案。また、ナウマン象の研究者であり、西南日本を九州東部から関東へ横断する中央構造線の概念を提唱したり、在日10年間に素晴らしい研究成果をあげたようです。

 

さて、本書の後半で藤岡先生が記しているのは「フォッサマグナは何故できたのか」に対する先生の考え、即ち (1) スーパープルーム(地殻と核の間のマントルの中で起こる垂直の対流運動)がユーラシア大陸東端の下に上昇してきたために東端が2000万〜1700万年前に大陸から切り離され日本列島が生まれた、(2) スーパープルームの上昇によりユーラシア大陸と切り離された日本列島の間の日本海が拡大し、併せてオラーコジンと呼ばれる3本の断裂ができ、その内の2本は日本海の拡大に寄与(日本海の海岸線は1700万年前からの200万年間で700km移動)、残る1本が北部フォッサマグナを作った、(3) 1500万年〜1200万年前、フィリピン海プレートの北への移動に伴い伊豆・小笠原島弧が本州に運ばれてきて南部フォッサマグナの位置に衝突、丹沢山地を形成、(4) 1200万年前以降、日本海は最大の深さ(4000m超)となり拡大を停止、堆積岩が堆積開始し徐々に浅くなる。また南部フォッサマグナには、100万年前に伊豆島が衝突して伊豆半島となったように、フィリピン海プレートの火山島が次々に衝突しいくつもの山地が形成され現在に至る、というもの。

 

日本列島が形作られた2000万年間は地球の46億年という歴史と比べればあっという間で、毎年9.5cmずつ日本列島に近づいている太平洋プレートの上に乗っているハワイ島は5000万年も経てば日本列島にくっついてしまうとのこと。2億5000万年後には多くの大陸が一つに集まってアメイジア大陸を作るという説もあり、人間の寿命80年は劇的な変化を見ずにすむ期間と言えるかもしれません。

 

フォッサマグナ


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| すうさん | 08:26 | comments(0) | - | pookmark |
富士山噴火と南海トラフ

 

火山学者鎌田浩毅さんによる「富士山噴火と南海トラフ」、大地震と連動する火山噴火、富士山噴火による被害詳細について書かれています。横浜の住人として準備してべきことは次のとおりでしょうか。

 

1. 富士山噴火による災害の内、溶岩流、噴石と火山弾、火砕流と火砕サージ、

  泥流は横浜まで届かないので、備えておくべきは「火山灰」。

  火山灰への備えは物流停止を含めた「停電への備え」と考えられることから、

  次項の大地震への備えと略同じ(外出時にマスクは必須だが、COVID-19下の

  現状では備蓄済)。

2. 大地震への備えは「1週間分の水と非常食の備蓄」、「1か月分の非常用

  トイレ関連品(ビニール袋など)」、「発電機とガソリン」、「貴重品を

  持ち出すための工夫(家族間での情報共有、持ち出しやすい袋などに入れて

  おく)」、「車のガソリンを満タン近くに保つ」あたりか。

 

本書によれば、2000万年前にユーラシア大陸の一部が分離してできた日本列島の上で、富士山は10万年前から噴火を繰り返してきた。歴史書などを分析すると噴火の間隔は50年から100年であり、1707年の宝永噴火以来300年も沈黙している富士山はかなりの量のマグマをため込んでおり、いつ噴火しても可笑しくないと。

 

この世を去るまで大地震や富士山噴火には出会いたくないものの、起きてしまったら、日本列島に生きた先人たちのように、その困難をしっかり受け止めて生き延びようと思う。

 

富士山噴火と南海トラフ


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| すうさん | 08:29 | comments(0) | - | pookmark |
鉄道会社 データが警告する未来図

 

ネットで知った鐵坊主さんによる「鉄道会社 データが警告する未来図」、最初の6章はJR旅客6社と新幹線、7章は私鉄と三セク、8章はJR貨物、最終章9章は日本の鉄道の未来、と最近紙上を賑わせている鉄道の話題満載でした。

 

中でも印象的だったのは、日本における国鉄民営化においては全国組織を地域6鉄道会社へ分割したことに対して、欧州では線路施設を国や自治体が保有し列車運行事業への参入の自由化を認めるという形だそうで、日本が地域割りしたのに対して欧州では機能割りしたということでしょうか。

 

JR貨物が貨物輸送という機能を担う全国組織として独立していることを見ると、日本の選択は地域割りと機能割りの折衷案だったことになります。

 

JR東日本とJR北海道の両社が北海道新幹線の運行に係わるように、地域を超えたサービス提供が列車運行の特徴の一つでもあることから、地域別会社ではなくサービス別会社の方が実情にマッチしている、即ち、国鉄民営化時の判断は最善ではなかったということになるのでしょうか。

 

鉄道会社 データが警告する未来図


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| すうさん | 08:21 | comments(0) | - | pookmark |
円周率100,000,000桁表 縮刷版

 

5月に手に入れた「円周率1,000,000桁表」に続くのは「円周率100,000,000桁表 縮刷版」。A5サイズの各頁に50万桁が印刷され、計算すれば全部で200頁あるのでしょうが、頁番号は印刷されておらず、肉眼では円周率は灰色の点の集りにしか見えません。

 

プリンターのスキャン機能でPCに取り込んで拡大しても見えず、最後はコンデジにクローズアップ・レンズを付けて撮影したものを拡大したところ、印刷されている数字が見えました。

 

いろいろと考えた結果、この本は、小生と同様に写真の拡大で遊ぶためのものと思われます。また「円周率1,000,000桁表」の税抜価格が314円だったのに対してこの本は628円と、ユーモア一杯の出版物なので、円周率に因んだ次の企画を期待しましょう。

 

円周率100,000,000桁表 縮刷版


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| すうさん | 08:30 | comments(0) | - | pookmark |
幻の時刻表

 

鉄道時刻表の暗号を解く」に続くは「鉄道運転運輸史」研究家である曽田英夫さんによる「幻の時刻表」で、これまた断捨離を逃れた本の一冊。構成は、第1章「幻の東京発巴里行き」、第2章「本線・支線逆転物語」、第3章「消えた盲腸線」、第4章「国鉄になった私鉄」、第5章「日本の旧領土などを走っていた路線」と古い時刻表の情報を踏まえた細かな解説が続きます。

 

加えて、荻原朔太郎「旅上」、宮脇俊三「増補版時刻表昭和史」、阿川弘之「食味風雲録」、林芙美子「三等旅行記」、林青梧「満鉄特急あじあ物語」、国木田独歩「湯河原ゆき」と「湯河原より」、尾崎紅葉「金色夜叉」、芥川龍之介「トロッコ」、井伏鱒二「集金旅行」、森鴎外「小倉日記」、北原白秋「満州地図」、宮沢賢治の歌群「オホーツク挽歌」などの鉄道と関係ある文学作品が触れられていて、「鉄道運転運輸史」なるもののイメージをボンヤリとではあるものの理解できました。

 

幻の時刻表


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| すうさん | 08:25 | comments(0) | - | pookmark |
博士の愛した数式

 

木遊びメンバーと懇談中に教えてもらった小川洋子さんによる「博士の愛した数式」、いろいろな数や数式をよくまぁ小説の中にちりばめたものだと感心しながら、あっという間に読み終えました。

 

しかしながら、「数字製でない文字どおりのウールのオーバー(新潮文庫版、P.16)」なる表現の意味を図りかね、読んでいる間中、気になって仕方なかったのですが、読後にネットを検索したところYahoo!知恵袋で次の回答を見つけました。

 

『P.14に 「数字は相手と握手をするために差し出す右手であり、同時に自分の身を保護するオーバーでもあった」、即ち博士にとって数字はオーバーのような役割だ、との比喩表現があるので、「数字製でない文字どおりのウールのオーバー」というのは、作者のユーモアです』

 

記憶できる時間が80分間という「博士」に何年か先の自分を見たのは、また、ネットという巨大な空間で佇む多様な情報に便利さというより恐ろしさを感じたのは、歳をとった証拠でしょうね。

 

博士の愛した数式


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| すうさん | 08:25 | comments(0) | - | pookmark |
鉄道時刻表の暗号を解く

 

断捨離から逃れた本の中から見つけたのは、交通史・文化研究家であり旅行作家である所澤秀樹さんによる「鉄道時刻表の暗号を解く」。列車番号や発着時刻などしか書いてない頁が多数あったこともあり、あっという間に読み終えました。

 

第1章「時刻表のむず痒いところ」、第2章「昔の時刻表は面白い」、第3章「バックナンバーで探る寝台特急の栄枯盛衰」、第4章「近頃はつまらなくなったとぼやく御仁へ」、第5章「『マイライン東京時刻表』の遊び方」と、当然のことながら初めから終わりまで時刻表だらけ。

 

勉強になったのは、第3章に満載の「運転本数図」。時刻表にある「運転系統図」を参考に運転系統と本数を図にしたもの。寝台特急「あさかぜ」が産声をあげたのは1966年(昭和41年)、長距離移動の需要に応えるように系統数、本数は増え、1972年(昭和47年)には東京発が12本、上野発が9本、名古屋発1本、京都・大阪発19本(内1本は大阪発「日本海」、羽越本線経由青森行き)など過密状態だったものが、飛行機や駅前ビジネスホテルに押され、2022年の寝台特急は東京発「サンライズ出雲・瀬戸」の1本だけとなりました。

 

さて、時刻表を見ながら運賃計算する作業について、九州枕崎から北海道稚内までの運賃計算を例示しながら「ぼけ封じにもなかなか効能がありそうで、私自身、老後は運賃計算で、毎日、頭を鍛えようと思ってる」と所澤さん。大いに参考にさせていただきます。

 

鉄道時刻表の暗号を解く


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| すうさん | 08:31 | comments(0) | - | pookmark |
1968年10月時刻表

 

愛読サイト「乗りものニュース」で見つけた羽幌線(留萌と幌延を結ぶ全長141.1kmの路線で1958年(昭和33年)10月18日全通、沿線石炭産業の衰退と共に1987年(昭和62年)3月30日廃止)の記事に以下記述あり、手許の時刻表復刻版で確認してみました。

 

『1968年10月時点のダイヤを見ると、留萌〜幌延の通しダイヤは1日7往復。そのうち1往復が札幌発着の急行「はぼろ」でした。普通列車は全線を約4時間かけてのんびり走っていました。目を引くのが深川5:38発の幌延行きで、5時間40分の長旅であるほか、途中の石狩沼田で札沼線経由札幌行きを切り離し、留萌で増毛行きを切り離す「3階建て列車」でした』

 

この説明後半にある「3階建て列車」についての時刻表情報は下の写真(赤網掛け部分)のとおり、深川5:38発の821D列車は石狩沼田5:56着、札幌行き車輛を切り離し6:00発、札幌行き626D列車は石狩沼田6:02発で札幌10:00着、821D列車は留萌7:10着、増毛行き車輛を切り離し(小生にはそう読みとれなかったが)7:15発、増毛行き741D列車は留萌7:31発で増毛8:00着、821D列車は幌延11:17着。

 

さて、「3階建て列車」なる言葉が気になり調べたところ、別のネット記事に「3階建列車のひとつ「紋別」「はぼろ」「大雪7号」」とありました。先頭は急行「紋別」3輌編成で札幌、旭川、名寄、興部、遠軽へ、続いて旭川で切り離され網走行きの急行「大雪7号」4輌編成、しんがりは深川で切り離される急行「はぼろ」3輌編成で途中の留萌で1輛を切り離し、残る2輌が終点の幌延迄と合計10輌編成(別記事には13輌編成とあり、時代によって変化したようです)。

 

「3階建て列車」が走った羽幌線に続き名寄本線も1989年廃止、来春一部廃止の留萌本線も2026年春には全線廃止と、時代は大きく変わりました。

 

留萌本線羽幌線時刻表


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| すうさん | 08:26 | comments(0) | - | pookmark |
地球を掘りすすむと何があるか

 

北海道散策のお供の一冊として車中で読んだのは廣瀬敬先生による「地球を掘りすすむと何があるか」。Wikipediaで廣瀬先生は「高圧地球科学者」と紹介されていて、地球内部の高圧高温状態を作り出すことにより、マントルの深部に存在するポストペロフスカイトなる石を見つけた方とのこと。

 

本の中身は難しいことばかりでしたが、地球が生命の溢れる惑星となっているのに対して、お隣の火星に生命が存在しない(であろう)理由についての以下説明が印象的でした。

 

・45億年前:火星が誕生。惑星磁場が存在しプレート運動もあった。コアの温度低下によりコアの対流が減速する。

・40億年前:コアの対流が停止し磁場が消滅。

・38億年前:磁場消滅が原因で宇宙線や太陽風を直接浴びることから、大気がはぎとられ海水も蒸発。

 

以上の火星に対する地球の歴史は次のとおりで、そうでなければ高齢者の暇つぶしは叶わなかったことになります。

 

・46億年前:地球が誕生。原始惑星の衝突により表面はマグマの海となった。

・45億年前:マグマオーシャン(マグマの海)状態が冷えて海ができる。コアの液体鉄の対流により磁場ができる(火星と同じ)。

・38億年前:生命が誕生(海ができてから7億年後)。

・6億年前  :コアの中心部に固体鉄の内核ができたことで、外核の液体鉄の対流の方向が揃い、強力な磁場が誕生。火星と異なり強力な磁場が存在することで大気、海が残った。

 

地球を掘りすすむと何があるか


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| すうさん | 08:22 | comments(0) | - | pookmark |
素数表150000個

 

円周率1,000,000桁表」に続く暗黒通信団の本は「素数表150000個」で、2から始まる素数(prime number)を15万個列挙したもの。因みに15万個目の素数は 2015177 で、その前の素数 2015161 との間の奇数7個は以下のとおり素数ではありません。暇だねぇ。

 

2015163 = 3 x 671721

2015165 = 5 x 403033

2015167 = 7 x 287881

2015169 = 3 x 671723

2015171 = 587 x 3433

2015173 = 131 x 15383

2015175 = 5 x 403035

 

素数表


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| すうさん | 08:21 | comments(0) | - | pookmark |
昭和22年主要駅時刻表

 

乗り鉄散策の車中で再読した宮脇俊三「時刻表2万キロ」にあった東京発長崎県早岐(はいき)行きの普通列車がどんな様子だったのか、復刻版「主要駅時刻表(昭和22年6月号、日本交通公社発行、全60頁ほど)」で調べてみたのが以下ダイヤ。

 

終戦後の外地からの復員、引揚者向けの臨時列車で、南風崎(はえのさき、早岐の南隣)発東京行きが一日3本、東京発早岐行きも一日3本。停車駅で水や食料を手に入れたり、プラットフォームで顔を洗ったりする(昔の時刻表には駅の設備として公衆電報取扱、弁当販売、赤帽所在などに加えて洗面所設置の符号が駅名の横に描かれていたものです)という38時間ほどの長旅だったものの、戦地から日本に戻り故郷に帰る人々にとっては希望に燃える素晴らしい列車旅だったのではないかと想像します。

 

【上り列車】

 ・ 8018臨時列車:南風崎04:05発、門司09:10発、大阪翌03:13着、東京翌18:40着

 ・ 8012臨時列車:南風崎16:12発、門司翌23:08発、大阪翌15:02着、東京翌々05:55着

 ・ 8014臨時列車:南風崎17:15発、門司翌01:00発、大阪翌17:50着、東京翌々06:28着

 

【下り列車】

 ・ 8011列車:東京08:52発、大阪翌23:03着、門司翌々16:38着、早岐翌々23:02着

 ・ 8013臨時列車:東京12:25発、大阪翌00:50着、門司翌々17:40着、早岐翌々00:14着

 ・ 8017臨時列車:東京22:40発、大阪翌13:06着、門司翌々06:20着、早岐翌々15:41着

 

時刻表


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| すうさん | 08:29 | comments(0) | - | pookmark |
言ってはいけない宇宙論

 

小谷太郎さんの「宇宙はどこまでわかっているのか」に続いては「言ってはいけない宇宙論」。中身は「研究者が口角泡を飛ばし机を叩いて激高する(ときもある)論争の数々を紹介します。(中略)テーマは宇宙論や量子力学などの現代物理学における未解決問題です」として(はじめに、P.3)、(1) 陽子崩壊、(2) ブラック・ホール大爆発、(3) エベレットの多世界解釈、(4) 異端の宇宙、(5) ダーク・マターとダーク・エネルギー、(6) 量子重力、(7) 人間原理の7テーマが取り上げられています。

 

正直なところ理解できないことが多かったのですが、現代物理学の更なる進歩を期待したい点、例えば、見つかっている素粒子は17種であること。17という数字はいかにも半端な感じがして、今後どんどん新しい素粒子が見つかり、物理学の新しい頁が開かれるのだろうなと感じます。

 

他にも、通常物質(星や大気や生物など)の質量合計は全宇宙の5%しかなく、残りは、正体を突き止められていないダーク・マターが20%、ダーク・エネルギーが75%だそうで、人類は宇宙の5%しか理解できていないということ。

 

ところで、書名「言ってはいけない宇宙論」の「言ってはいけない」の意味するところを最後まで理解できませんでした。作者が書いているように「(ここで取り上げられた7テーマは)現代物理学の破綻の兆しかもしれません。物理学を基礎から書き換えないと解決できない問題もあるかもしれません。現代物理学が破綻する可能性は、考えただけでもわくわくします。それには多くの研究者が同意することでしょう(P.5)」であるなら、「言ってはいけない宇宙論」ではなく、「言い合わなくてはいけない宇宙論」あるいは「未解決宇宙論」とでもしたら理解しやすいと感じた次第。

 

言ってはいけない宇宙論

 

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| すうさん | 08:22 | comments(0) | - | pookmark |
宇宙はどこまでわかっているのか

 

幻冬舎のライフマガジン「幻冬舎plus」に掲載中の小谷太郎さんによる「物理の4大定数」を毎月楽しんでいて、記事内にあった広告につられて、同じく小谷さんの「宇宙はどこまでわかっているのか」を読みました。

 

惑星探査、宇宙はどんな姿なのか、重力波検出、喜びと哀しみの「ひとみ」、科学はどこまでわかっているのかの4章に分けて、宇宙に関する最新成果が分かりやすく説明されているものの、最後に取り上げている「21世紀は分子生物学の時代だ!」を「宇宙はどこまでわかっているのか」に含めたことに違和感を感じました。

 

本の最後にある「本書は日本ビジネスプレスの2016年2月20日〜2018年9月25日に掲載された記事を抜粋し、大幅に書き改め、その後の情報を取り入れて書籍化したものです」で分かるとおり、ネット記事を編集した本であるとのことなので、多能な小谷さんが認める幅広いテーマのネット記事を本として仕立てるプロセスに少々無理があったのではないかという印象です。

 

なお、冒頭に書いた「物理の4大定数」をまとめた本「物理の4大定数 宇宙を支配するc、G、e、h」が7月末に幻冬舎新書として出版されるそうなので、上記のような違和感が生じないようしっかりと編集して欲しいものです。

 

宇宙はどこまでわかっているのか

 

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| すうさん | 08:24 | comments(0) | - | pookmark |
円周率1,000,000桁表

 

円周率を求める歴史探訪の中で見つけた暗黒通信団発行の「円周率1,000,000桁表」は、読んで字の如く円周率を小数点以下100万桁までひたすら印刷した100頁ほどの小冊子。眺めてみても何か役に立つこともないだろうし、ただただ100万桁の計算とそれを冊子にするエネルギーに驚いています。

 

本の税別価格が314円だったり、巻末に書かれた「本書の内容の一部または全部を無断で複写複製(コピー)することは、法律で認められた場合に相当し、著作権および出版者の権利の侵害となることはないので、やりたければ勝手にやってください」から、著者牧野貴樹さんのセンスを感じ取ったというのが感想でしょうか。

 

 

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| すうさん | 08:25 | comments(0) | - | pookmark |

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